原著
乳癌術後タモキシフェン内服中に子宮体部悪性腫瘍と診断された5症例
山田 潔
1
,
本多 晃
1
,
安達 茂実
1
,
大内 秀高
1
,
安田 雅子
1
,
須藤 寛人
1
,
五十嵐 俊彦
2
1長岡赤十字病院産婦人科
2刈羽郡総合病院産婦人科
pp.1289-1292
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901934
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クエン酸タモキシフェンは,抗エストロゲン作用を有し乳癌術後の治療に広く用いられている.短期間の投与であれば副作用は少なく乳癌術後維持療法として有用な薬剤である.しかし.TAM長期投与により乳癌,子宮内膜癌や肝臓癌などの2次癌発症を助長する可能性が指摘されている,今回われわれは乳癌術後TAM内服中に子宮内膜癌4症例と子宮体部悪性中胚葉性混合腫瘍(以下MMMT)1症例を経験した.当科外来におけるTAM内服27症例の副作用を検討し,乳癌術後タモキシフェン投与の問題点について文献的考察を加え報告する.
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