今月の臨床 ライフスタイルの変化と女性の健康
ライフスタイルの変化とホルモン依存性疾患
2.子宮内膜症・子宮腺筋症
吉田 壮一
1
,
原田 省
1
,
寺川 直樹
1
1鳥取大学医学部産科婦人科学教室
pp.1106-1108
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904444
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はじめに
子宮内膜症と子宮腺筋症は,子宮内膜類似の組織がエストロゲン依存性に子宮腔以外で増殖する疾患である.いずれも,月経痛をはじめとする疼痛を主症状とする.子宮内膜症は不妊症を,子宮腺筋症は月経過多や不正出血などを合併することが多い.これらの症状は現代女性のquality of lifeを著しく損なうものである.一方で,子宮内膜症は近年の初経年齢の低年齢化と晩婚化,少子化による月経回数の増加がその発生頻度を増加させているようであり,現代病としての一面も有する.本稿では,このような女性のライフスタイルの変化と子宮内膜症・子宮腺筋症の関連について解説する.
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