特集 子宮内膜症・子宮腺筋症の新たな展開
子宮内膜症・子宮腺筋症の病因・病態 (2)子宮内膜症・子宮腺筋症と免疫異常
高村 将司
1
1埼玉医科大学病院産婦人科准教授
キーワード:
免疫寛容
,
制御性T細胞
,
Th17
,
M1/M2マクロファージ
,
腸内フローラ
Keyword:
免疫寛容
,
制御性T細胞
,
Th17
,
M1/M2マクロファージ
,
腸内フローラ
pp.19-23
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.01_0019-0023
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮内膜症の発症には,骨盤内の免疫寛容が強く関与していると考えられている。樹状細胞,マクロファージなどの抗原提示細胞の機能不全,PD-1/PD-L1系の異常,腸内フローラの関与など,最近のトピックをまとめた。一方,子宮腺筋症は高頻度に子宮内膜症を合併し,子宮内膜症と同様の免疫異常の報告も多いが,臨床背景が異なる複数の亜型が存在するため,今後はそのタイプごとに免疫異常を考察する必要性がある。「KEY WORDS」免疫寛容,制御性T細胞,Th17,M1/M2マクロファージ,腸内フローラ
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.