増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚凍結―受精卵を効率的に安全に凍結する
新鮮胚移植と凍結胚移植の安全性
岩佐 武
1
,
湊 沙希
1
,
山本 由理
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
pp.122-125
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210652
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▶全胚凍結法は新鮮胚移植から開始する従来のIVF/ICSI法と比べて,累積生産率を向上させない.
▶凍結融解胚移植は新鮮胚移植に比べて,中等症および重症OHSSの発症率を低下させる.
▶凍結融解胚移植は新鮮胚移植に比べて,特にhigh responderにおいて生産率を高める可能性がある.
▶凍結融解胚移植は児の出生体重を増加させる.一方,新鮮胚移植は児の出生体重を低下させる.また,移植の方法が妊娠合併症の発症リスクに影響を及ぼす可能性がある.
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