今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック
治療のトピック
5.放射線療法—放射線科からみた頸癌治療のトピック 2)高線量率組織内照射
田中 英一
1
,
今井 敦
1
,
井上 俊彦
1
1大阪大学大学院医学系研究科バイオメディカル教育研究センター集学放射線治療学研究部
pp.806-808
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904061
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
密封小線源治療の一手法である組織内照射は,子宮頸癌に対しても米国などで低線量率照射として行われてきた.1980年代後半,高線量率Ir−192マイクロ線源を使用した第3世代リモートアフターローダの出現により,高精度の治療が可能になるとともに医療従事者の被曝が解消された.大阪大学では,1991年にmicroSelectron-HDR(Nucletron社)を導入し,骨盤内腫瘍に対する組織内照射を多数施行してきた1,2).本稿では,子宮頸癌新鮮例ならびに骨盤内再発例に対する高線量率多分割組織内照射について述べる.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.