臨床経験
腹腔鏡下手術を行った卵巣腫瘍合併妊娠8症例の検討
塚原 慎一郎
1
,
渡邊 義輝
1
,
宇田川 敦子
1
,
竹田 明宏
1
1岐阜県立多治見病院産婦人科
pp.1215-1219
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903782
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8例の卵巣腫瘍合併妊娠に対して,腹壁吊り上げ法による腹腔鏡下手術を行った.麻酔方法は,当初は脊椎麻酔,場合により硬膜外麻酔を併用していたが,最近では全身麻酔で行っている.組織型は,7例が類皮嚢胞腫,1例が漿液性嚢胞腺腫であった.1例は術中に類皮嚢胞腫の腫瘍内容が漏出し,術後に軽度の化学的腹膜炎を併発した.しかしながら,その他には明らかな合併症を認めなかった.
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