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特集 内視鏡外科手術を安全に行うために
腹腔鏡下大腸手術を安全に行うために
Safe laparoscopic colectomy
國場 幸均
1
,
渡邊 昌彦
1
,
中村 隆俊
1
,
佐藤 武郎
1
,
根本 一彦
1
,
井原 厚
1
,
大谷 剛正
1
Kokuba Yukihito
1
1北里大学医学部外科
キーワード:
大腸疾患
,
腹腔鏡下大腸手術
,
偶発症
Keyword:
大腸疾患
,
腹腔鏡下大腸手術
,
偶発症
pp.687-692
発行日 2004年6月20日
Published Date 2004/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100642
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要旨:腹腔鏡下大腸手術を合併症なく安全に行うためには腹腔内においての鉗子操作をはじめ様々な工夫を要する.本法では開腹手術に比較し視野が狭小で腹腔の全体像が把握しにくく,適切な視野展開が困難な場合が多い.腹腔内の限られた空間で鉗子操作を合理的に進めるためには鉗子を挿入する以前に体位固定の準備を含め種々の工夫が必要となる.また術中出血を極力抑えることが最も重要であり,そのためには安全な剝離層を露出し,手技を継続するための膜構造と血管走行をはじめとする解剖を熟知することが常に要求される.ただし術中偶発症によっては躊躇せず開腹に移行する判断力が求められることを忘れてはならない.
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