今月の臨床 GnRH療法の新展開
GnRHの基礎
4.GnRH antagonist—今後の展望
矢野 哲
1
,
武谷 雄二
1
1東京大学医学部女性診療科・産科
pp.152-155
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903530
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1971年,Schally AVらによりGnRHの構造が決定されて以来,多数のGnRH analogが開発されてきた.GnRH agonistは,わが国においても1988年に臨床使用が可能となった.一方,GnRHantagonistは,ヒスタミン遊離作用を有し浮腫やアナフィラキシー反応を起こすため臨床応用が遅れていたが,現在は副作用の少ない第三世代が開発され,基礎研究の積み重ねによりその特長と有用性が明らかになってきた.本稿では,GnRHantagonist療法の新展開として,現在GnRHagonistを用いて行われている体外受精プログラムや婦人科腫瘍への応用について概説する.
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