連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
婦人科手術におけるピトレッシン局注の応用
木幡 豊
1
1福岡徳洲会病院産婦人科
pp.218
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903185
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血流が豊富な子宮や腟壁の手術での術中出血量を少なくするための工夫として,筆者らは従来のエピネフリン希釈液に代えてピトレッシン希釈液を多用している.手術室に常備することにより緊急手術の際にも簡単に使用が可能であり,即効性もあるので,とても重宝している.通常はピトレッシン1A(=20IU)を50mlの生理食塩水で希釈して(0.4IU/ml)使用するが,使用部位や術式によっては多少薄めの溶液を使用する場合もある.局注の際は子宮壁や腟粘膜が蒼白になる程度の量をめどとし,操作中適宜追加注入する.現在,以下の各手術で使用している.
(1)子宮筋腫核出術
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