カラーグラフ Practice of Endoscopy
胃・十二指腸内視鏡シリーズ・Ⅵ
エタノールとHSE局注止血法
杉山 貢
1
,
渡辺 桂一
1
,
西郡 克郎
1
1横浜市立大学医学部救命救急部
pp.1059-1062
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900171
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はじめに
近年,胃十二指腸潰瘍からの出血に対する緊急内視鏡検査や種々の内視鏡的止血法が定着し,多くの施設で行われるようになった.特に内視鏡直視下薬物局注法は,特殊な器具を必要とせず,簡便で実用的な方法として推奨されている.これは並木ら1)が胃潰瘍に対する局所注射療法として発表したものを消化管出血の止血に応用して現在に至っているものである,今回はその代表的な方法である純エタノール局注止血法および高張Na—エピネフリン液(hypertonic saline-epine-phrine:HSE)局注止血法について,各々の特徴や具体的な実施方法,治療成績などについて述べる.
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