今月の臨床 婦人科における検査法—有用性と再評価
更年期
1.更年期障害の診療に心理テストをどう利用するか
相良 洋子
1
1東京大学医学部産婦人科
pp.960-962
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903031
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更年期障害患者の診療に心理テストをどう用いるかという問題は,更年期障害の病態をどのようにとらえ,どこまで介入するかという問題と深くかかわっている.更年期障害の発症には内分泌学的要因(卵巣機能の消退)と心理的要因の両者が関与していると考えられているが,臨床の場でとくに心理的要因をどこまで取り扱うかは,婦人科医の経験や考え方,時間的余裕などによって異なってくる.本稿では更年期指数を含めよく用いられる心理テストについて概説するが,これらは治療者の立場に応じて適宜使い分けられるべきものである.
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