今月の臨床 治療困難例の排卵誘発
内服剤による治療
3.ドーパミンアゴニスト投与時の消化器症状への対応は
合阪 幸三
1
1帝京大学医学部附属市原病院産婦人科
pp.592-593
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902941
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プロラクチン関連疾患(高プロラクチン血症,潜在性高プロラクチン血症)の診断が容易となり,排卵障害におけるこれらの疾患の重要性が認識されて以来,治療薬としてドーパミンアゴニストが投与される機会も多くなってきた.わが国では長い間利用できる薬剤はブロモクリプチンのみであったが,周知のようにプロモクリプチンは投与開始時に悪心・嘔吐を訴える症例が多かった.しかし,2年ほど前から消化器症状の少ない新しいドーパミンアゴニストのテルグリドも使用可能となり,薬剤選択の幅が広がりつつある.
本稿では,これらの薬剤の投与方法について述べることとする.
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