今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
妊娠中毒症の母児管理
4.食事療法の実際
樋口 誠一
1
1ひぐちウィメンズクリニック
pp.272-274
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902860
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妊娠中毒症の三大症状は高血圧,蛋白尿,浮腫である.妊娠中毒症は妊娠負荷に対する生体の適応不全状態として捉えられており.妊娠負荷として循環系.プロスタグランジン系,凝固線溶系などの関与が考えられている,妊娠中毒症の管理における食事療法あるいは栄養療法は,薬物療法,安静療法とともに治療の中心をなしている,妊娠中毒症における食事療法の主体は,減塩・高蛋白・低カロリーであるが,この他,Ca,Mg,Znなどのミネラルおよび不飽和脂肪酸の摂取も重要となっている.本稿では栄養面からの妊娠中毒症の管理法について述べる.また,日産婦学会栄養問題委員会によって作成された妊娠中毒症栄養管理指針を表1に示す.妊娠中毒症の重症度により管理基準が設けられている.
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