今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
妊娠中毒症の母児管理
3.妊娠中毒症の発症,重症化と自己抗体
山本 樹生
1
,
森 宏之
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.270-271
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902859
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妊娠中毒症の一部では自己抗体が産生される.自己抗体の増加は妊娠中毒症症状や胎児発育と関連するので,自己抗体は妊娠中毒症の病態形成に関与していると考えられる.妊娠中毒症が重症化する機序については不明な点が多く,重症型と軽症型とは病態が異なるのではないかとの考え方もある.しかし,妊娠中毒症がなんらかの因子により重症化するとの考え方より,妊娠中毒症の重症化に自己抗体が関与する可能性を考察した.
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