今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
妊娠中毒症の母児管理
1.発症のリスクから見た検診体制
斉藤 正博
1
,
久保 武士
1
1筑波大学臨床医学系産婦人科
pp.264-265
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902857
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近年,妊娠中毒症の原因や病態は単一ではないことが示唆され,ハイリスク患者の抽出と発症予防という妊娠中毒症管理の理想に到達するには,まだまだ前途多難の感がある.しかし,重症妊娠中毒症は治療に抵抗性であることが多く,母児の予後もとくに不良であることから,妊婦検診においては特別に注意を要する疾患の一つである.本稿では,筆者らが行っている発症のリスクを考慮に入れた外来管理についてその要点を紹介する.
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