今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
病態解明の新しいアプローチ
4.重症化と凝固線溶機能
武藤 伸二郎
1
1防衛医科大学校分娩部
pp.258-262
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902856
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妊娠中毒症の成因については血液凝固線溶反応とその阻止反応,さらにこれらと血管壁,とくに子宮胎盤局所循環系との相互関係についての研究を行い,妊娠中毒症の発症機序,病態についても血中でのトロンビンの生成や血管内皮の活性化/障害が強く関与されていることが明らかになりつつある.
ここでは以上の観点からみた妊娠中毒症の重症化と凝固線溶機能について筆者らの研究や文献をもとに解説する.
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