今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
疫学
1.早期発症型妊娠中毒症の特徴
中林 正雄
1
,
村岡 光恵
2
,
武田 佳彦
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター産婦人科
2東京女子医科大学第二病院産婦人科
pp.241-245
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902852
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本邦の妊娠中毒症の概念は幅広い範囲を含んでいるため,同一視点での討論がしづらく,病因・病態へのアプローチが困難であり,さらに臨床的には母児の予後を十分に反映しないという問題があった.とくに最近の周産期医療の進歩に伴い,従来の病型分類では対応ができないような新しい病態が明らかとなりつつあり,妊娠中毒症の分類が再検討されつつある.
妊娠中毒症の分類としては,病因論的分類として純粋型と混合型があり,症状の重症度から軽症,重症の分類がある.症候論的分類として高血圧型,蛋白尿型,切迫子癇.子癇,HELLP症候群などの表現も用いられている.
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