今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際
取り扱い方針について
1-1.子宮頸部境界悪性病変—子宮頸部細胞診III型の診断手順は
長谷川 壽彦
1
1国立栃木病院
pp.1024-1026
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902620
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子宮頸部細胞診III型はパパニコロー分類クラスIIIあるいは日母分類クラスIIIを意味するが,いずれの分類でも病変との対応としては曖昧さを残している.またIII型を,その標本状態で病変存在の疑いはあっても,判定不能あるいは判定が困難である症例とすることもあるし,さらにどのように判定してよいかわからないからIII型に分類する,悪くいえば屑籠クラス(waste basket class or junk class)としての位置づけまである.子宮頸部細胞診III型の意味づけを考え,それぞれでの診断手順について述べたい.
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