症例
インターフェロンαで治療した外陰Paget病の2例
高田 博行
1
,
荻野 雅弘
1
,
漆畑 博信
1
,
田村 彰浩
1
,
竹下 茂樹
1
,
高田 眞一
1
,
森 宏之
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.971-974
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902611
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リンパ節転移がある進行期III期の外陰部Paget病に,手術後ヒト培養リンパ芽球由来インターフェロンα(以下,IFN—αと記す)局注療法を行い,臨床的にQOLの改善が得られた症例を経験した.症例1は84歳,両側大陰唇にIFN—αを1回300×104IUから500×104IU,計6,000×104IU投与し,症例2では66歳,右側大陰唇にIFN—αを1回100×104IUから600×104IU,計38,300×104IUをいずれも病巣全体に行き渡るように局注した.症例2は18か月で再発したが,本剤投与でその後も15か月間延命でき,QOLの向上にも寄与できたと考えられた.
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