今月の臨床 習慣流産をとめる
病因を探る
8.HLA適合
牧野 恒久
1
,
善方 菊夫
1
,
勝沼 潤子
1
1東海大学医学部産婦人科
pp.660-661
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902535
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一般に自然流産の発症頻度は約10〜15%といわれており,その約85%は妊娠14週までに生じている18).最近の高感度のhCGの測定法の普及によりごく初期段階での流産も診断可能となり,生殖のロスの頻度は30〜60%に達するのではないかという考え方もみられるようになった12).
原因不明の習慣流産患者では,夫婦間のHLAが関与した,いわゆる免疫学的習慣流産と呼ばれる一群があり,各施設においてさまざまな研究・報告がなされている.
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