今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント
これだけは知っておきたい超音波検査法の基礎知識
5.術中超音波検査法の進め方
可世木 久幸
1
,
大坪 保雄
1
,
小川 秀臣
1
,
品川 寿也
1
,
明楽 重夫
1
,
荒木 勤
1
1日本医科大学産婦人科
pp.392-397
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902468
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従来,超音波検査は非侵襲的に行いうることが最大の利点とされてきた.このため侵襲性を伴う手術とは相性が合わない時代があったといっても過言ではない.一部の施設では開腹下に超音波検査を行い,その検査結果によっては手術法を変更するという論文1)も散見されるが,一般的には手術法を決定してから開腹する施設が多いため,術中超音波は実地臨床にそぐわないと考える臨床産婦人科医が多い.
しかし,近年内視鏡手術が一般的に行われるにつれて体腔内臓器の表面を視覚的に捉える内視鏡画像のみに頼って手術を施行することに見直しが行われるようになってきた.この流れでヨーロッパを中心に外科系内視鏡手術では術中に超音波を併用してより安全な手術を行うようになってきている.
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