今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント
これだけは知っておきたい超音波検査法の基礎知識
4.経腟的超音波検査法の進め方
馬場 一憲
1
1東京大学医学部医用電子研究施設
pp.388-391
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902467
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
産婦人科診療において,経腟超音波検査は,経腹超音波検査と相補的な関係にあり,今日では必要不可欠の検査法の1つになっている.しかも,施行できるのは実質的に産婦人科医に限られており,すべての産婦人科医は経腟超音波検査にも習熟していなければならない.
経腟法では,経腹法より高い周波数の超音波を用いることができるため,腟円蓋に近い部分の詳細で明瞭な像を得ることができる.したがって,卵胞や卵巣腫瘍,子宮内膜,小さな粘膜下筋腫,妊娠初期の胎芽や胎児,あるいは,妊娠中後期の子宮頸部や内子宮口付近の観察などにすぐれている.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.