今月の臨床 着床
胚移植の技術と着床
2.凍結受精卵移植時の内膜調整法
神谷 博文
1
,
森若 治
1
,
東口 篤司
1
,
高階 俊光
1
,
芦原 康氏
1
,
田中 恵美
1
1斗南病院産婦人科
pp.60-65
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902805
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体外受精と併用したoocyte donationは,卵巣機能が失われた婦人へ,あらかじめホルモン補充療法により,donated oocytesで得られた胚に対しての着床や妊娠継続に必要な子宮内膜受容能が獲得できれば,これらの婦人に妊娠や出産を可能とさせた1).これらの婦人の大部分は早発卵巣不全症や外科的卵巣摘出例やX染色体遺伝疾患などがあるが,最近では,頻回な体外受精不成功例や自然閉経後の挙児希望の高齢婦人にもoocytedonationの適応が欧米では広がっている2).この分野でのホルモン調整による内膜受容能に関する知見や方法は,一般的体外受精の余剰凍結胚移植へ応用されはじめた3).
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