今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック
産科
13.胎盤早期剥離の病態と早期診断
井坂 恵一
1
1東京医科大学産婦人科
pp.467-470
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902095
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常位胎盤早期剥離(以下早期剥離と略す)は,母体と胎児の両者に重篤な症状を呈する代表的産科疾患であり,とくに高い胎児死亡率を示す.本症は突然発症し急激に増悪することが多いため,その予測は非常に困難である.このため緊急の対応を迫られるケースがほとんどであり,その診断治療には細心の注意が要求される.そこで本稿では,本症の病態およびその早期診断の現状について述べたい.
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