今月の臨床 CTかMRIか—婦人科腫瘍読影のポイント
子宮腫瘍
7.子宮筋腫
小口 治
1
,
藤井 信吾
1
1信州大学医学部産婦人科
pp.58-64
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902012
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はじめに 子宮筋腫の画像診断を行う上でたいせつなポイントは,筋腫結節をいかに明瞭に描出できるかにあり,このことが診断精度を向上させることにつながる.子宮筋腫は子宮平滑筋に囲まれた,境界明瞭な結節を形成する良性腫瘍であることから,「周囲の子宮平滑筋との区別が明瞭に描出でき,さらに結節内部の変化までも描出できる」ことが期待される,とくに,子宮筋腫に対し薬物療法が選択される機会が多くなってきている状況の中では,子宮筋腫の診断には正確な結節の大きさ,局在,肉腫との鑑別,薬物療法に対する反応(例えばLH-RHanalogue)などが要求されつつある.
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