今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠中期
25.子宮筋腫合併妊娠
藤井 信吾
1
Shingo Fujii
1
1信州大学医学部産婦人科
pp.532-534
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901280
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妊娠中に遭遇する骨盤内腫瘍の中で,子宮筋腫は最も頻度の高い(0.3〜2.6%)良性腫瘍である1)。しかし,実際に臨床的に気づかないものを含めるとその頻度はこれよりも高いものと考えられる。子宮筋腫は不妊の原因となると多くの教科書で記載されているが,筋腫を持ったまま妊娠・分娩に至るものも多い1-3)。
以下に子宮筋腫合併妊娠の外来での検診について記載したいが,検診の際にたいせつなことは,子宮筋腫が妊娠中にどのような病態を呈し,それが妊娠にどのような影響を与えるのかといった知識の整理が必要と思われるので,まずその点から記載を始めたい。
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