今月の臨床 多胎—いま何が問題か
妊娠合併症の対策
10.三胎以上の母体合併症
合阪 幸三
1
1賛育会病院産婦人科
pp.1470-1471
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901983
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自然妊娠で三胎以上となることはきわめてまれで,ほとんどが排卵誘発剤(とくにhMG製剤)の使用によるものである.hMG製剤が臨床の現場で広く用いられるようになったことから,近年このような症例の発生頻度も上昇しつつある1,2).筆者の施設でも,不妊外来を設置し,hMG製剤による排卵誘発,体外受精などを施行しているが,幸いなことに現在まで体外受精で三胎が1例発生したのみである.したがって,必ずしもこの方面のエキスパートと言うわけではないので,本稿では,三胎以上の妊娠・分娩時の管理上注意すべき点について,文献的考察を中心に述べることとする.
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