カラーグラフ 遺伝講座・6
遺伝子解析の方法・2
鈴森 薫
1
1名古屋市立大学医学部産科婦人科
pp.1435-1437
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポリメラーゼ連鎖反応法(PCR法:polymerase chain reaction)
PCR法では,微量の試料から目的とするDNA領域を短期間に20〜50万倍に増幅して調べることができる.2本鎖DNAはそのままでは安定であるが,熱を加えると開離して1本鎖DNAとなる.しかし,また温度を元に戻すと前と同じ2本鎖に戻る性質をもっている.
PCR法の原理は,熱処理してまず2本鎖DNAを1本鎖にすることから始まる.1本鎖になったDNAを鋳型としてそれに相補的なDNAを生合成するDNAポリメラーゼの性質を応用したものである.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.