今月の臨床 難治性合併症を診る—産科
産婦人科合併症
8.卵巣悪性腫瘍治療後の妊娠
安田 允
1
1東京慈恵医科大学柏病院産婦人科
pp.1330-1332
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901944
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,卵巣癌の治療成績はCDDP投与法の確立とともに目覚ましく向上し,Ia期癌の5年生存率は90%以上までになってきた.このような背景にあって,若年者や挙児を希望する婦人に発生した卵巣悪性腫瘍に対する妊孕能保存療法が最近問題となっている.
そこで今回は若年婦人に発生する卵巣悪性腫瘍を中心に解説し,保存手術の適応と管理方式,さらに化学療法と妊娠などの諸問題について述べたい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.