特集 産婦人科手術のポイント
V.手術手技--婦人科
卵巣悪性腫瘍の手術
加藤 俊
1
,
薬師寺 道明
1
1久留米大
pp.966-967
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205295
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開腹時所見のみ方
1.腹腔内所見の把握
癒着はすべての卵巣腫瘍におこり得るが,その頻度,癒着の状態は各腫瘍の種類によつて差があるので,それらに関する認識も必要である。その頻度は, 1)良性群,中間群,悪性群の順に癒着の発現率が高い。 2)腫瘍の類別では原発性癌がもつとも高く,次に続発性癌,肉腫の順で,転移性癌は悪性群としては低い。 3)癒着部位は大網膜,骨盤底,腸管,腹壁,子宮,膀胱の順に多い。
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