今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科
月経異常と難治性合併症
4.抗凝固療法
大塚 博光
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.1204-1205
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901905
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止血はフィブリン血栓によって完成し,出血から人体を防御しているが,血管内でこの機序が亢進すると,血小板の凝集塊やフィブリンによって血管内に血栓が生じる恐れがある.この機序が亢進している場合は,抗血栓療法が必要になる(図1).血小板の粘着・凝集能を低下させる抗血小板療法,フィブリンの形成を障害する抗凝固療法,および生じたフィブリンを早期に溶解させる血栓溶解療法に大別される.
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