今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科
月経異常と難治性合併症
5.粘膜下筋腫
澤田 富夫
1
1藤田保健衛生大学産婦人科
pp.1206-1207
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901906
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粘膜下筋腫の定義は筋腫核が子宮内腔粘膜下に突出した状態をいい,有茎性粘膜下筋腫(筋腫分娩を含む),無茎性筋腫結節で最大径が内膜を超えて腔内へ突出した筋腫が大部分である(図1).しかしながら壁内筋腫の巨大なものや,筋腫核が小さくても子宮腔の変形の認められるものも粘膜下筋腫の性格を有している場合があり,これらの例については他の筋腫との区別が難しい.
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