今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割
物質のトランスポート
8.抗原・抗体
森定 優
1
1東京電力病院産婦人科
pp.976-977
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901839
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抗原(ウイルスなどを除く)とその移行について
ヒトの胎盤は血液—絨毛型(hemochorialplacenta)であり,絨毛膜を境に母体血液と胎児血液が遮断されている.
しかしながらこの遮断は完全なものではなく,hCGやAFPなどのように絨毛膜から母体血中に分泌されるもの,また胞胚の着床,primary stemvill,完成した胎盤でのanchoring villiにおける脱落膜細胞やマクロファージなどとの接点での抗原の存在とその移行が示唆されている.
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