今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
E.腫瘍外来—診断と治療方針
32.良性卵巣腫瘍
山下 幸紀
1
1国立札幌病院産婦人科
pp.474-476
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901694
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良性卵巣腫瘍の診断にあたって留意すべき点の第一は,腹部腫瘍が卵巣腫瘍であること,第二にはそれが良性であることを臨床的に確認することである.そのためにまず,良性卵巣腫瘍に分類されるものをつねに念頭においておかなくてはならない.
現在日産婦では,卵巣腫瘍良性群として,嚢胞性:漿液性嚢胞腺腫,ムチン性嚢胞腺腫,類内膜嚢腫,類中腎嚢腫,類皮嚢胞腫,充実性:線維腫,線維筋腫,筋腫,Brenner型腫瘍,莢膜細胞腫,甲状腺腫,類副腎腫,門細胞腫を分類している.これらの臨床上の特長を把握しながら診断を進めていくことが重要である.
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