特集 画像!-エキスパート直伝 産婦人科画像診断-
(第4章)腫瘍 良性卵巣腫瘍
松久保 祐子
1
,
松木 充
,
松村 謙臣
1近畿大学 医学部放射線医学教室放射線診断学部門
キーワード:
MRI
,
線維腫
,
卵巣腫瘍
,
莢膜細胞腫
,
嚢胞腺腫-漿液性
,
嚢胞腺腫-粘液性
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Fibroma
,
Cystadenoma, Serous
,
Cystadenoma, Mucinous
,
Ovarian Neoplasms
,
Thecoma
pp.352-358
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021180211
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<Point!>・粘液性嚢胞性腫瘍で、房の数が多い、サイズが大きい、小さい嚢胞あるいは微細嚢胞の集簇を認めた場合は、腺腫ではなく、境界悪性と診断すべきである。・エストロゲン産生の卵巣充実性腫瘍に遭遇した場合、T2強調像で低信号域を認めない症例は、莢膜細胞腫以外に顆粒膜細胞腫、類内膜がん、Kruckenberg腫瘍などの悪性腫瘍も考慮すべきである。・成熟嚢胞性奇形腫にRokitansky protuberanceを伴った場合や粘液性腫瘍を合併した場合、悪性転化や未熟奇形腫と間違わぬよう注意すべきである。
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