今月の臨床 IUGR診療
IUGRの診断
11.胎児計測
増崎 英明
1
,
宮本 正史
1
,
石丸 忠之
1
,
山邊 徹
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.285-287
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901643
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子宮内胎児発育遅延(IUGR)は種々の病因によって生じ,病態もまたさまざまであるが,その診断は超音波断層法を用いた胎児計測によってなされる.
胎児計測の目的は,主として妊娠前半期(妊娠20週以前)には妊娠週数の判定であり,妊娠後半期(妊娠20週以降)においては胎児発育の評価である.ただし,胎児発育の評価は,正確な妊娠週数を基になされるので,このふたつを切り放しては論じられない.IUGRの診断についても同様であり,正しい妊娠週数を基に,はじめて胎児発育の評価がなされうる.
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