今月の臨床 胎児機能不全
【妊娠中の検査と診断】
3.胎児血流計測
佐藤 昌司
1
1大分県立病院総合周産期母子医療センター
pp.1555-1560
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101922
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はじめに
超音波ドプラ法は現在,臍帯血管をはじめとして胎児中大脳動脈,下行大動脈,下大静脈などを対象血管とした胎児諸臓器の血行動態を観察する方法として利用され,子宮内発育遅延(FGR)胎児における胎盤血管抵抗の上昇,あるいは低酸素状態に対する胎児血行動態の変化や再分配機構を評価する手段として用いられている.本稿では,ドプラ法を用いた胎児血流の評価法と,胎児機能不全における胎児血流の特徴について概説する.
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