今月の臨床 頸癌,体癌—診療の現況
予後
23.頸癌子宮温存療法後の妊娠・分娩
岩成 治
1
,
北尾 学
1
Osamu Iwanari
1
,
Manabu Kitao
1
1島根医科大学医学部産科婦人科
pp.1456-1457
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901552
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頸癌子宮温存療法は,妊娠・分娩を希望する子宮頸部初期癌に対して,子宮腟部円錐切除として行われる。子宮腟部円錐切除は手術後の感染が少ない,頸管閉塞がほとんどない,妊娠率がよいなど利点が多いため,レーザーによる円錐切除が多くなされている。近年子宮頸癌患者の低年齢化と高齢出産の増加に伴い,円錐切除による子宮温存療法の適応者は年々急増傾向にある。さらに妊娠中に円錐切除する機会も増加してきている。今回,子宮温存療法に適しているレーザーによる円錐切除後の妊娠・分娩について解説する。
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