今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠後期
42.胎児胎盤機能検査
齋藤 裕
1
,
盛本 太郎
1
Hiroshi Saito
1
,
Taro Morimoto
1
1昭和大学医学部産婦人科
pp.584-585
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901297
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胎児と胎盤は臍帯血行を介して密接な関係にあり,その機能を生化学的,生理学的に評価して妊娠管理を行うことは産科臨床上最も重要なことである。表1に胎児胎盤機能検査法を掲げた。近年はもっぱら,fetal-wellbeingの評価法として,胎児心拍モニタリング,血流計測,血液ガス分析による生理学的検査法が臨床上重要視されているが,産科外来での検診チェック項目として従来からの生化学検査法による機能評価が必要なことは言うまでもない。本項では産科外来における生化学的胎児胎盤機能検査,とくに尿中エストリオール(E3)と血中hPL測定について述べる。
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