今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針
手術
18.基本術式—嚢腫切除,卵巣摘除,付属器摘除
椹木 勇
1
Isamu Sawaragi
1
1関西医科大学産婦人科
pp.290-292
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901212
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一般の開腹術前と同様に慎重な術前準備を整えておく。とくに術中細胞診と術中迅速組織診の用意を忘れてはならない。
開腹は,下腹部正中切開が望ましい。腫瘍の大きさにもよるが,できるだけ腫瘍内容を漏出させないように必要に応じて臍の左側を経て切開創をさらに上方へ容易に延長し得る利点が大きい。もし正中切開が既往に頻回行われている症例には右または左旁腹直筋切開の利用を躊躇してはならない。
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