今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
手術療法
19.卵巣摘除の要・不要の判断
小沢 満
1
Mitsuru Ozawa
1
1国立大阪病院産婦人科
pp.307-309
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904912
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従来から体癌の治療については手術を第一選択とし,この際附属器は両側とも摘出するのが原則とされてきた。それは頸癌に比べて体癌では卵巣転移の頻度が格段に高く,Ⅰ期でも5〜10%とされているからである。
また周知のごとく,体癌の好発年齢は更年期以後が大多数を占めており,これらの患者については危険をおかして卵巣を温存する積極的な理由がないといえる。
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