Japanese
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手術手技
恥骨後式前立腺摘除術術式
The Technic of the Retropubic Prostatectorny
南 武
1
Takeshi Minami
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Jikei University School of Medicine
pp.25-33
発行日 1970年1月20日
Published Date 1970/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200843
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はじめに
前立腺肥大症の手術術式には種々あり,各症例毎に,その例に最も適した術式を選んで行なうべきである。しかし各術者ともある一つの術式には特に熟練しているはずである。そこで,ある術者にとつてはほとんどの症例がその人の得意な術式の対象になりうることになる。筆者は昭和33年12月号の『手術』にもその一部を発表したし,昭和36年10月6日の第26回東部連合地方会のシンポジウム「前立腺肥大症」での映画でも紹介した。その後もMillin式の恥骨後式に他の人の長所をとり入れたり,所々小さな工夫を加えたりして現在の自分なりの術式で行なつている。教室の坂詰もまた私の考え方や術式の要点の一部を1966年4月京都での第54回日泌尿総会で発表している。私が恥骨上式よりも本術式を好む理由は,膀胱をも同時に切開することが必要な例以外は膀胱を切開しない方が良いと思うし,本法に習熟すると前立腺全摘術も楽に行なえるようになるからである。
今回は編集室として,本誌に各種前立腺摘出術のシリーズを載せることになり,私は現在行なつている私の恥骨後式を詳しく書くことになつた。挿入した写真や略図を参照しながら読んで頂ければ初心者でも行なえるように書いたつもりである。
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