トピックス
両側卵巣摘除後や卵巣形成不全症の妊娠
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.740
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207464
- 有料閲覧
- 文献概要
もし,生殖可能の年齢の女性であっても,卵巣の働きが充分でなかったり機能しないと,この婦人は永久に不妊であるといってさしつかえない。かりに,婦人が外科的に両側卵巣を摘出されたり,卵巣形成不全の場合には,卵巣の働きがないために無月経となり,将来子供をもつことは不可能といえる。
しかし,Lutjenら1)(1984)はこのような卵巣の機能の殆んどみられない女性に,外部よりホルモンを投与して人工的な性周期を作成し,さらに体外受精した胚を子宮内に移殖して妊娠することに成功した。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.