症例
死産後,昏睡に陥った糖尿病性ケトアシドーシスの1例
斉藤 正博
1
,
関 博之
1
,
高田 真一
1
,
竹田 省
1
,
高木 章美
1
,
木下 勝之
1
Masahiro Saito
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.219-223
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901193
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死産後に糖尿病性昏睡に陥った症例を報告する.症例は37歳1回経産婦.妊娠20週頃より口渇・多飲・多尿を認め,妊娠21週に子宮内胎児死亡となった。児娩出後,嗜眠傾向となり,当科緊急搬送となった.入院後,糖尿病性ケトアシドーシスによるものと判明し,各種病態に対する適切な処置で,意識は回復し,血栓のコントロールに成功した。本症例を中心に,糖尿病合併妊婦の昏睡時の管理につき考察する。
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