症例
悪性高熱症の1例
林 博章
1
,
森 和郷
1
,
瀬戸 俊之
1
,
高橋 長雄
1
,
水沼 正弘
2
,
武田 智幸
2
,
大林 良
2
Hiroaki Hayashi
1
,
Masahiro Mizunuma
2
1森産科婦人科病院産婦人科
2札幌医科大学産婦人科
pp.215-218
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901192
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悪性高熱症は,血縁者での発症や重症筋無力症の家系に発症しやすく遺伝的背景を有する疾患と考えられている。また既往症として原因不明の発熱,運動後の尿着色や脱力感,日射病や熱射病の既往,腓がえりなどに注目する。悪性高熱症の誘因は,主として吸入麻酔剤と塩化スキサメトニウム投与により,さらにストレスの関与が知られている。
今回,幸いにして救命しえた非常にまれな術後合併症,悪性高熱症を経験したので報告する。
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