症例
内膜癌を合併した子宮奇形
長谷川 直子
1
,
篠崎 純一
1
,
山本 真一
1
,
萬羽 進
1
Naoko Hasegawa
1
1刈谷総合病院産婦人科
pp.211-214
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901191
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子宮奇形は,不妊症や不育症の原因として,また,腎尿路系奇形を合併している場合に,偶然診断されることが多い。今回われわれは,中隔子宮の一側腔に発生した子宮内膜癌の1症例を経験した。数年来不正性器出血を認めていたが,異常を指摘されず,当科で初めて悪性所見が得られたため手術したところ,中隔子宮と判明したものである。
症例を提示するとともに,最近20年間に報告された,「内膜癌合併子宮奇形」の症例について検討し,その診断・治療などにおける問題点について考察する。
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