今月の臨床 子宮全摘出術—私のコツ
腟式子宮全摘出術
10.分割法
奈賀 脩
1
Osamu Naka
1
1徳島県立三好病院産婦人科
pp.162-164
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901178
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1983年7月当院に赴任以来,無結紮法による腟式子宮全摘出術(以下腟式手術)を子宮全摘出術の第一選択として行ってきた。その総数は283例で,子宮全摘出術全体の77%を占めている。対象疾患は97%が子宮筋腫と子宮腺筋症であった。ここ2年間における平均手術時間は43分で,96%が1時間以内に手術を完了している。出血量も平均174mlであった。腟式手術は習熟すれば腹式手術より簡便であり,患者にとっても利点が多いことは周知の事実である。今回の分担テーマ“分割法”は腟式手術における後半の手術手順の一つであるが,前半の手順との関連をも含めて私見を述べたい。
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