今月の臨床 流産
治療
27.妊娠中期切迫流産の管理
高木 耕一郎
1
Koichiro Takagi
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター母性部門
pp.86-87
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901160
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超音波断層法の普及は切迫流産の予後判定に画期的な進歩をもたらした。すなわち,妊娠初期に胎児心拍動が確認された例において流産に至る例は1〜2%であることから1),胎児心拍動の確認はほとんどの場合,予後良好を意味すると解される。しかし,一方で胎児心拍動が確認された後に子宮出血が出現し,流産・早産に至る例が少なくないことが指摘されている。本稿ではこれら妊娠中期の切迫流産例における胎盤の超音波所見とその予後を検討し,管理方針について言及したい。
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