特集 今,改めて考える,流産,死産,新生児死亡
各論
ゲメプロストによる中期流産処置
長谷川 潤一
1
HASEGAWA Junichi
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.745-747
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000917
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はじめに
わが国では,妊娠12週以降の流産期の子宮内胎児死亡や人工妊娠中絶に,ゲメプロスト(プレグランディン®)腟坐薬による処置が行われる。これらは,いわゆる中期流産処置などとよばれるものであるが,ここでいう妊娠中期(第2三半期は妊娠28週までであるが)は,妊娠12週0日~21週6日を指し,もっとも気をつけなければならない点である。また,ゲメプロストの使用にあたっては,母体保護法指定医のみが投与できること,重篤な副作用に注意する必要があるため,本稿ではその方法や注意点について解説する。
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