今月の臨床 排卵—誘発と抑制の実際
抑制法の実際—GnRHアゴニスト
29.子宮筋腫
堂地 勉
1
Tsutomu Dochi
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.1114-1115
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901015
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子宮筋腫の治療は今までは手術療法が広く行われてきた。しかし最近では,結婚年齢や出産年齢の高齢化などに伴い子宮を温存しなければならない症例にしばしば遭遇する。
子宮筋腫はエストロゲン依存性の疾患であることから,低エストロゲン状態を惹起する薬剤は子宮筋腫に応用できると考えられる。実際,子宮内膜症治療薬として登場したDanazolやGestri—noneが子宮筋腫患者に応用され,ある程度の臨床効果を有することが明らかとなった。最近ではGnRH agonistが強力な抗ゴナドトロピン作用を有し,DanazolやGestrinone以上にエストロゲン低下作用が強いことから子宮筋腫への応用が試みられるようになった。
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